「自分の気持ちがわからない」とき、無理に答えを探さなくてもいい ― 実験カウンセラーが考える、自分の心との付き合い方 ―
こんにちは。
「自認ほーむラボっと♪」代表のしんちゃんです。
今回も「心に寄り添うブログ」を読んでいただき、ありがとうございます。
前回のブログでは、「変わらなければいけない」と、誰が決めたのだろうか?というお話をしました。
私たちは日々の生活の中で、知らず知らずのうちに「もっと頑張らなければ」「自分を変えなければ」と考えてしまうことがあります。
では、今の自分を無理に変えなくてもいいのだとしたら、次に何をすればいいのでしょうか?
今回は、そんな疑問について考えてみたいと思います。
■ 自分がどうしたいのか、わからない
皆さんは、自分が本当はどうしたいのか、わからなくなってしまった経験はありませんか?
「本当は何がしたいんだろう」
「自分はどうなりたいんだろう」
「このままでいいのかな……」
そんなことを考えているうちに、余計にわからなくなってしまう。
周りの人の気持ちは考えられるのに、自分の気持ちになると、なぜかうまく言葉にできない。
誰かに「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、答えが出てこない。
そして、そんな自分に対して、
「自分のことなのに、どうしてわからないんだろう」
と、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、私はここで一つお伝えしたいことがあります。
自分の気持ちがわからないからといって、あなたに何かが欠けているわけではありません。
もしかすると・・・これまで自分の気持ちよりも、周りの人の気持ちや期待を優先してきたのかもしれません。
「相手を怒らせないようにしよう」
「迷惑をかけないようにしよう」
「期待に応えなければ」
そうやって周りに気を配ることが当たり前になっていると、自分が何を感じているのか、何を望んでいるのかに気づく機会が少なくなってしまうことがあります。
もちろん、それが悪いというわけではありません。
ただ、誰かの気持ちを大切にするのと同じくらい、自分の気持ちにも目を向けてあげてほしいのです。
■ 自分と向き合うことが、苦しくなることもある
「自分の気持ちを知ることが大切」
心理カウンセリングなどでも、こうした言葉を耳にすることがあります。
確かに、自分の気持ちに気づくことは大切です。
しかし、ここで少し考えてみてください。
自分と向き合おうとすればするほど、苦しくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
過去のつらい出来事を思い出したり、できなかったことばかりが浮かんできたり。
「どうしてあのとき、あんなことをしたんだろう」
「自分は何がダメなんだろう」
気づけば、自分を責める時間になってしまう。
もし、そんな経験があるのなら、無理に自分の心を深く掘り下げる必要はありません。
自分と向き合うことは、自分の悪いところを探すことではないからです。
また、すぐに答えを出さなければならないものでもありません。
今はまだ、わからない。
それも、今のあなたの正直な状態なのかもしれません。
わからない自分を、さらに責めなくてもいいのです。
■ 答えを探すより、小さな変化に気づいてみる
では、自分の気持ちがわからないとき、どうすればいいのでしょうか。
私が提案したいのは、いきなり大きな答えを探すのではなく、小さなことから試してみることです。
例えば、今日一日を振り返ってみてください。
「少しホッとした瞬間はあったかな?」
「ちょっと疲れたな、と感じた場面はあったかな?」
「本当は嫌だったけれど、我慢したことはなかったかな?」
これらに、立派な答えを出す必要はありません。
「よくわからない」で終わっても大丈夫です。
もし何か思い浮かんだなら、それに気づけただけでも十分です。
例えば、誰かと話したあとに、なぜか疲れてしまった。
そのときは、「自分は人付き合いが苦手なんだ」と決めつけるのではなく、
「今日は少し疲れたんだな」
と、そのまま受け止めてみる。
あるいは、好きな音楽を聴いているときに、少し気持ちが落ち着いた。
それなら、
「こういう時間は、自分にとって心地いいのかもしれない」
と考えてみる。
そんな小さな気づきを積み重ねていくことで、自分の心を知る手がかりが少しずつ増えていくかもしれません。
大切なのは、正解を見つけることではありません。
自分の心が何を感じているのか、少しずつ知っていくことです。
■ 実験カウンセラーとして伝えたいこと
私は「実験カウンセラー」として、人の生き方に一つだけの正解があるとは考えていません。
だからこそ、自分の気持ちとの向き合い方にも、決まった正解はないと思っています。
すぐに気持ちを言葉にできる人もいれば、時間をかけて少しずつ気づいていく人もいます。
誰かと話すことで気づく人もいれば、一人でゆっくり過ごすことで気づく人もいるでしょう。
どれが正しいということではありません。
大切なのは、誰かの方法をそのまま自分に当てはめることではなく、自分に合う方法を探していくことです。
そして、試してみて合わなければ、別の方法を考えてみればいい。
うまくいかなかったからといって、それは失敗とは限りません。
「この方法は、今の自分には合わなかったんだな」
そうやって、自分に合うものを探していけばいいのです。
もちろん、心が疲れ切っているときには、自分の気持ちを考えることさえ難しい場合があります。
そんなときは、無理に答えを出そうとしなくてもいい。
まずは休むことや、安心できる時間をつくることを大切にしてほしいと思います。
■ 最後に、一つだけ
もし今、自分の気持ちがわからなくなっているのなら、最後に一つだけ考えてみてください。
「自分はどうしたいのか?」ではなく、「今の自分は、どんな状態なんだろう?」
答えが出なくても構いません。
疲れているのかもしれない。
不安なのかもしれない。
何も考えたくないのかもしれない。
あるいは、本当に何もわからないのかもしれません。
それでもいいのです。
無理に前向きになる必要も、すぐに変わる必要もありません。
今の自分の状態を、少しだけ知ろうとしてみる。
それが、自分自身との付き合い方を考える、小さな第一歩になるかもしれません。
そして、もし一人で考えることが苦しくなったときには、誰かと一緒に考えるという方法もあります。
カウンセリングは、必ずしも答えを教えてもらうためだけの場所ではありません。
うまく言葉にできない気持ちを、そのまま話してみる。
何がつらいのか、自分でもわからない状態から、一緒に考えてみる。
そんな時間があってもいいのではないでしょうか。
「自認ほーむラボっと♪」が、そんな安心できる場所の一つになれたらうれしいです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回の「心に寄り添うブログ」でお会いしましょう。
実験カウンセラー しんちゃん


コメント